※昨日に引き続き24時間テレビネタです。しかもクソ熱い長文です。興味の無い方はスルーして下さい。
私は24時間テレビを毎年ぶっ通しで24時間観ているわけではありません。
ただセンパイ精神障害者のマサエさんが24時間テレビをはっきり「嫌い」と言ったことをきっかけに、私は24時間テレビを今までのようにただ純粋に楽しむことは出来なくなりました。
何も考えずに素直に感動して素直に楽しめていた頃の方が、ハッピーだったかも知れません。
でも、冷静に一歩引いたところから番組を観ることで「これってどうなのかな」と感じる点も多々出てきました。
ここでは「マラソン、そこまで無理しなくてもよくね?」とか「そもそもなんで24時間なの?」という疑問は脇において、障害者や難病と闘う人の取り上げ方について、私が感じることを書きます。
まず最初にはっきりと言いたいのは、24時間テレビは意義のある番組だと思います。
これからも続けていって欲しいし、毎年24時間中数時間は観るだろうし、タイミングが合えばジャスコに出向いて募金箱に小銭ズバーンすると思います。
観たことのある人はご存じかと思いますが、24時間テレビは24時間ずっと闘病&障害者ネタというわけではありません。
毎度おなじみのマラソンや2時間ドラマの他、タレントや一般人(健常者)によるチャレンジ企画や思い出のエピソードの紹介など、色々な企画がぎっしり詰め込まれたバラエティ番組です。
深夜はわりとお笑いメインの企画が多い印象です。
確かに、やたらと視聴者に感動を押しつける「お涙ちょうだい」とか「感動ポルノ」と言われるような演出は多く、その点に関しては私も好きになれません。
ただ、闘病&障害者ネタをたくさん盛り込んでくれていることは、少なからず社会に良い影響を与えてくれていると感じます。
マサエさんの発言以来24時間テレビに対してどんどん負のイメージを膨らませ「24時間テレビ=障害者の敵」という思いこみから、あまり放送を観なくなっていた私。
(とはいえ2時間ドラマとマラソンのゴール付近など所々気になって観ていました←何やかんやで好きなんだな)
今年、数年ぶりに10時間近くしっかり放送を観て、否定的な考えが少し変わりました。
普段の生活で障害者が身近にいないという人も多いでしょう。世間ではほとんど知られていない難病などもたくさんあります。
それを番組内で取り上げることで、初めて「世の中にはこんな病気と闘っている人もいるのか」「障害のある人はこんな事で困っているんだな」と知ってもらえるきっかけになり、
そこから「自分も何か力になりたいな」と応援する気持ちを持ってくれる人が一人でも増えるなら、それだけで素晴らしいことだと思うのです。
障害者が前向きにチャレンジする姿を観て、障害者に対する偏見や負のイメージが無くなったという人もたくさんいると思います。
以前「社会を変えるというのは、建前を変えるということ」という言葉を聞いたことがあります。
世間には、相模原の事件でも表面化したように「障害者は邪魔者」「障害者は生きていても意味が無い」という思想を持った人が、少なからずいると思います。(少数派だと思いたいですが)
ネットの世界ではそういう言葉がわりとバンバン飛び交っていたりします。
それでもリアルな社会では、やっと「障害者差別は良くないよね」という「建前」が社会常識として共有されるようになりました。
数十年前なら、障害者は一生座敷の奥から出られなかったり、障害があるというだけで強制不妊手術を受けさせられたりしました。
まさに障害者の暗黒時代でした。
しかし昨今は建物のバリアフリー化が当たり前になっていたり、「障害のある人も共に生きていきましょう」「健常者も障害者も同じ人間ですよ」という「建前」が社会に浸透してきました。
「建前」と表現しているのは、心の底からそう思っている人ばかりではないだろうからです。(心からそう思っている人の方が多いと信じたいですが)
表面上は障害者を差別するような言動は絶対しない人でも、心の底では「障害者なんていなくなればいいのに」と思っているかも知れません。
(もしかしたらその人自身、自分の本当の本音に気付いていない場合もあるでしょう)
それでも、「障害者差別を無くしましょう」という「建前」がしっかり社会に根付いてきたおかげで、リアルな社会であからさまに障害者差別をする人はあまり見かけなくなりました。
そんなことしたら周りの人に「あなた最低ね!」と白い目で見られますからね。
数十年前に比べれば、ものすごい進歩だと思うのです。
色々な考え方の人がいて、色々な考え方もあっていいと思います。
だからこそ、「障害者に親切にしてあげたい」とか「困っている人のために募金したい」という気持ちを持ってくれる人が、仮に偽善者だろうが優しい自分に酔っていようが「それくらい別にいいんじゃない?」と思うのです。
(あまりにも押しつけがましいのは困りものですが)
24時間テレビはこの「建前」を浸透させるために大きな貢献をしてきたはずです。
確かに感動ポルノなのは否定しませんが、「障害者を応援しようよ!」「障害者もみんな仲間だよ!」というメッセージを視聴者にバシバシ発信してくれるという点で、すごく意義のある番組だと思います。
少なくとも「障害者なんか消えろ」と石を投げられるくらいなら、「建前」だろうが「偽善」だろうが、温かく受け入れてもらえる方が100万倍嬉しいと私は思います。
そう考えたら、24時間テレビに限らず、テレビで肯定的に障害者のことが取り上げられる機会が増えたのは喜ばしいことかも知れません。
それが多少、感動ポルノ的な取り上げ方であってもです。(感動ポルノじゃなければもっと嬉しいのですが)
最近は発達障害についての特集も増えてきて、とても嬉しく思っています。
長女は支援学級在籍ですが、協力学級のクラスメイトや上級生のみんなにとても親切にして貰っていると聞き、本当にありがたいことだと感じています。
30年前なら、長女みたいな子はまともに学校にも行けなかったかも知れないなと、時々思うのです。
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