前にも書きましたが、今年の24時間テレビは、体調崩して寝込んでいたおかげで数年ぶりに10時間くらいたっぷり見ることができました。
ちゃんと感想を書こうと思いながらすっかり忘れていて、気付けばもう11月。
今さらですが、24時間テレビについての個人的な意見を書きます。
24時間テレビと私は、ほぼ同じ年に誕生しました。同級生みたいなものです。
とはいえ、チビッコの頃観た記憶はほとんどありません。
小学生くらいにはちらちらっと観ていたような記憶がありますが、特別な思い入れもなくぼんやりと記憶の隅っこにある程度です。
どんな番組だったかもはっきり思い出せません。
記憶がはっきり残っているのは、中学生くらいからの放送でしょうか。
その頃、私は24時間テレビが普通に好きでした。
特に疑問を感じることなく、素直に感動し、素直に楽しんでいました。
募金箱に小銭をズバーンしに行った記憶もあります。
番組内容の全てを覚えているわけではないのですが、その頃にはすでにお涙ちょうだい的なドラマや、障害者が山に登ったり海を泳いだり、みたいな企画があったと思います。
(※もちろんそれ以外にも、普通のお笑いバラエティ的な企画もたくさんあったと思います。現在もそうですよね)
その頃の私は、それを見て純粋に感動し、涙を流し、「頑張れ―」と応援し、
「これからもし障害のある人や難病などで苦しんでいる人と出会ったら親切にしてあげよう」
と心に誓ったものです。
そして白状すると、そんな「弱者に感情移入して応援することが出来る心優しい自分」に酔っていたかも知れません。
恥ずかしいですが、ちょっとそういう面もあったことは事実です。
当時の私は、自分が将来、障害者になることも、障害者の親になることも、全く想像していませんでした。
どこかで、「障害も難病も自分には関係の無い事。しょせん他人事」と感じていたと思います。
当時の自分に
「他人事だと思ってたでしょ?(笑)」
と聞いてみても、たぶん
「ううん、そんなことないよ。他人事だなんて思ってないよ!」
とむきになって答えたと思います。
でも幸か不幸か当事者側の立場になってしまった今、はっきりと断言できます。
「あの頃の自分にとって、障害者なんてどこか遠い世界の存在だったよな」と。
そんな風に、24時間テレビを純粋に楽しんでいた(陶酔していた)若き日の私が、始めて疑問を抱くきっかけになった出来事がありました。
それは26歳くらいのことでした。
当時、統合失調症の治療中だった私は、ある病院のデイケアに週数回通っていました。
そこで一緒だった、私よりひと回り年上のセンパイ精神障害者、「マサエさん」という人がいました。
マサエさんはいつも表情が乏しく、静かに淡々と話をするタイプの人でした。
その落ち着いた雰囲気が、私はけっこう好きでした。
その年の24時間テレビ放送が近付いていたある日。
私がデイケアの休憩時間に「もうすぐ24時間テレビですね!」とキャピっていたところ、マサエさんが静かにこう言ったのです。
「私、24時間テレビなんて大っ嫌い。だって、身体障害者ばっかり出てきて、精神障害者は全く出てこないから」と。
それを聞いて私はハッとしました。
「確かに、24時間テレビって、見た目でわかりやすい障害や難病の人ばっかり出てくるよな」と。
今まで少しも疑問に思わなかったけれど、私はその先輩精神障害者、マサエさんの一言によって、24時間テレビに対する見方が変わり始めたのです。
長くなるのでいったん切ります。すみません。
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