今更突然ですが、昨年末にあったチャッピーの小学校の学習発表会のお話です。
昨年4月にピカピカの一年生になったチャッピー。
不安と心配と不安と心配と諦めと心配と不安と諦めしかなかった三大行事のうち
「入学式」と「運動会」
を意外にも無難(?)にこなしたチャッピーの姿を見届け、驚きと安堵の果てに燃え尽きた私と夫。(そしてチュッパ)。
ホッとしたのも束の間、夏が終わり、三大行事の山場とも言える「学習発表会」が徐々に迫っていました。
幼稚園時代の発表会は毎年散々な状況だったため、小学校でも練習の段階から先生方を困らせたり本番もまともに参加できずに悪目立ちするんだろうな~…
と、覚悟と諦めと不安と心配と諦めと不安と心配がいっぱいで、近づく程に気が重くなっていきました。
ところが。学習発表会の練習が始まっても、先生からは「頑張って練習に参加していますよ」という報告しかありません。
特に練習を嫌がったり荒れたりという話は一切なく、チャッピー本人に聞いてもわりと楽しく練習に参加しているようでした。
ちなみに、チャッピーたち一年生の出し物は合唱と合奏(鍵盤ハーモニカ+打楽器少々)です。
支援学級の子も、行事の時には協力学級に入って一緒に参加します。
幼稚園の時は、合奏の打楽器(太鼓やシンバル)を見ただけでも恐怖を感じてしまい、イヤーマフをつけても練習に参加できないことが多かったようです。(当然本番も合奏は参加できず)
その上、劇や合唱の練習でも、気が乗らなければ参加を拒否する日も多々あったようで、先生方には本当に御苦労をおかけしました。(未だに幼稚園の先生方には頭が上がりません…)
それが、たった一年で、嫌がらずに参加出来るようになったということか!?(イヤーマフは毎日持たせていたが、使用していたかは不明)
信じられない!!でも…いや…まさか…!?
微かな期待が私の胸をよぎりました。
もしかしたら今年こそは…舞台上で悪目立ちすることなく無難に学習発表会を終えらるのでは!?と。
親のほうも恥ずかしい思いをせずに、安心して発表を見ていられるのではないか!?と。
そして、ついにその日がやってきました。
ステージに近い座敷席はすでに埋まっていて、私は体育館後方の椅子席に座りました。夫はチュッパを抱っこしながら、椅子席の後ろで立って見ていました。
一年生の発表は最初の方です。
出番待ちの一年生たちが、鍵盤ハーモニカ片手に体育館に入場してきました。
列の中に、普通にチャッピーが混ざっていました。
幼稚園の時は、必ずチャッピーのそばに誰か先生がついて下さっている事がほとんどでしたが、今回は誰もついていません。
それでも列からはみ出す事なく、前を見て自らの足で進んでいくチャッピー。
その眼差しからは、ただならぬ「やる気」「勇気」「努力」「根性」があふれ出ていました。
ま…眩しい…!!
あれは本当に、うちのチャッピーか!?
どうか無事に終わりますように…と祈りながら、私は震える手でハンディカムの電源を入れました。
そして…ついに、一年生の発表が始まりました。
先生の付き添い無しでも列を乱さずにステージ上の自分の立ち位置にたどり着いたチャッピー。もうそれだけで奇跡です!!
(今までが悲惨だっただけに!!)
そして…合唱が始まりました。
チョロチョロ動いたりせず、大きな口を開けて真剣な顔で歌っているチャッピー。いいぞ、その調子だチャッピー!!
音程なんて気にするなチャッピー!!普段の家での様子から、音程がめちゃくちゃ(というより音程の上下がほとんど無い)であることは知っているぞチャッピー!!
でも気にするなチャッピー!!他の観客にはそんなことばれないから大丈夫だチャッピー!!
時々キョロキョロ観客席を見て私と夫の姿を探していることも気付いているぞチャッピー!!でもそれくらい想定内だ!!8割くらい指揮者の方を見ていられれば充分だチャッピー!!
ていうかもう、ステージ上で「おしっこ出る~」とか叫んで脱走したりしないだけで1000000点満点だぞチャッピー!!!!
そして…無事に合唱が終わり、次は鬼門の合奏です。
念のため持たせたイヤーマフも装着せず、耳ふさぎもせず、列も乱さず、落ち着いて始まりの時を待つチャッピー。
だ、だ、だ、大丈夫か!?脱走しないか!?と気が気じゃない私をよそに、ついに演奏が始まりました。
その時…何とそこには…
真剣な眼差しで指揮者を見つめ、当たり前のように鍵盤ハーモニカを演奏しているチャッピーがいたのです!!
し、し、し、信じられない!!!
あれは本当にうちの娘…!?
見間違い?…いや、まさか…幻影?
私が今見ているのは…幻影なのか??
家でも、鍵盤ハーモニカはやっとたどたどしく弾けるようにはなってきていたものの、
まさか…本番の大舞台であんな立派に演奏に参加できるまでに成長していたというのか…!?
チャ、チャ、チャ、チャッピー!!!
頑張ったねチャッピー( ;∀;)!!!
この瞬間を…しっかり映像におさめて我が家の家宝にしなくては!!!
そう思った私は、なんとなく構えていたハンディカム(私は観ると撮るが同時にできない)を、最大限にズームアップしてカメラ越しにチャッピーを覗きこんだのです。
…す、すると、そこには、思いがけない光景が映し出されていたのです。
ま…まさか…!?
ひ…弾いて…
弾いて…ない…!?
弾いて…ない…だと!?!?
ゆ…指が…指が…全く動いていない…!?
持っているだけーーーーーーー!!!!
持って!!いる!!だけ!!
凛々しく唄口をくわえて!!
真剣な眼差しで指揮者を見つめ!!
鍵盤ハーモニカを!!
それっぽく!!持っているだけ!!
Motte iru dake!!
︶︶︶︶︶︶︶︶(
)持っているだけ(
) (
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
…んぐぐ…ぐはぁっ(吐血)!!
…だ…だまされた!!
完全にだまされたぞチャッピー!!
ズームアップして見なければ完全に気付かなかったぞ!!
離れた客席から肉眼で見る限り、ちゃんと弾いてるように見えてたぞチャッピー!!
…しかしその時、不思議なことに母の心には期待を裏切られた「失望」や「落胆」など一切なかった。むしろ「喜び」さえ感じていた。
何故ならば、
「本当は弾けてないんだけど弾いてるっぽく見えるようにとりあえずポーズだけはビシッと決めておこう」
という今回のチャッピーの行動は、
「とりあえず悪目立ちしないように振る舞う」という、
日本社会で生き抜くために必要不可欠な知恵(&それを実践するための自己統制力)を身に付けたことを意味していたからだ!!
そんなもの、1年前のチャッピーからは全く感じられなかったぞ!!
成長したなチャッピー(ノД`)!!
母ちゃんは…母ちゃんは嬉しいぞ(ノД`)!!
そして無事に一年生の発表が終わり、しっかり列を乱さず体育館を出ていったチャッピーの姿を見届けて、思わず
「こんなに安心して観ていられた発表会は初めてだあぁぁぁぁぁぁぁ(´;ω;`)!!!」
と雄叫びを(心の中で)あげる私。
終わった…全てが終わった…
込み上げる安堵と脱力感。
ふと思い出し、椅子席の後ろでチュッパを抱っこしながら観ていたはずの夫(完全に存在を忘れてた)を振り返って見ると…
な、な、な、泣いてる!!Σ(-∀-;)
涙流して泣いてるよ!!
(後から聞くと、チャッピーのあまりの成長に感動して涙がこらえきれなかったらしい…)
夫は普段、めったに泣いたりしない人なので、ちょっとびっくりしました(笑)
でも、泣くほど嬉しい気持ちはめちゃくちゃよく分かります。
今まで一緒に、惨めな思いや恥ずかしい思いや悔しい思いを噛み締めてきたもんね…
幼稚園の行事の時は、チャッピーの立ち位置は背の高さに関係無く常に一番端っこか一番後ろでした。
(何かあった時に先生がサポートに入りやすいように)
どこにいるか探さなくてもすぐに見つけられて楽でした(笑)
それが今回、チャッピーの立ち位置は背の高さ順か名簿順かわかりませんが、普通に真ん中あたりでした。何かあっても先生がサポートに駆けつけられないような場所でした。
そのことが、すごく新鮮で感動的だったのです。
おそらくこれまでの練習の様子を見ていて、先生方が「本番中にチャッピーのサポートに入らなくてはならないような事態」を想定する必要が無かったのかも知れません。
(支援級の担任の先生には、幼稚園時代の発表会で色々困難があったこともお話してありましたが)
なんかもうそのことだけでもチャッピーの成長を感じ、いつも公開処刑のような気持ちでハラハラしながら行事を見ていた幼稚園の頃が、嘘のようでした。
小学生になってから、チャッピーは大きく成長しました。
学習発表会も運動会もそうでしたが、その他様々なイベント(七五三詣りやスタジオでの写真撮影など)の際に
「今はビシッと決める時だから頑張ろう!!」という意識が、
小学校に入ってからチャッピーの中で一気に開花したように感じます。(健常の子はもっと早く身に付けてるのだと思いますが)
それまでは、普段の生活はもちろん、特別な行事やイベントでは更に荒れる、というのがお決まりだったのですが、
それが無くなった分、親や先生方の苦労が軽くなったのはもちろん、
チャッピー自身の「私だってやるべき時はちゃんと出来るんだから!!」みたいな自信にも繋がってくれていればいいな、と思います(*^_^*)
まだまだ問題は山積みですが、チャッピーはチャッピーなりに、一歩ずつ、少しずつ、確実に成長しています。
堪忍袋の緒が切れて山に捨てて来たくなる日もしょっちゅうありますが(苦笑)、諦めずに寄り添っていきたいと思います。
長期戦なので、親も積極的にダラダラしたりリフレッシュしたりしながら、頑張り過ぎずに子供たちと向き合っていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。