気持ちの切り替えが苦手で、すぐ癇癪を起こすチャッピー。

衝動性が強く、ちょっとしたことが我慢出来ずにわめき散らす。


同年代の子がとっくに出来る身の周りのことが、いつまでもできない。



きっと何も知らない人が見たら、


「親はいったいどういう躾してるの?」


って思うんだろうな。


そして必ず、


「もっと厳しく叱らないとダメだ!」

「甘やかしてるからあんなワガママな子供に育ったんだ!」


とか、言ってくる人がいる。

私も何度か言われたことがある。



育てやすい子の親に比べたら、何倍も丁寧に何倍も時間をかけて育てて来たつもりだ。

それなのに、その努力や苦労が評価されるどころか、「親が悪いから子供が」という目で見られる。

悔しいし、悲しい。



「小学生にもなって箸使えないなんて、親が持ち方教えないからだよね」


って、いや、どれだけ練習したと思ってるの?

4歳のチュッパは、ちょこっと2〜3回練習しただけで持ち方覚えたし、何の苦労もせず普通に箸で食べられるようになったよ。


チャッピーが箸使えないのは、私のせいじゃなかった。


それが証明された。


バカヤロー!!って叫びたい気分だ。誰に向かってか知らないけれど。



「もっと厳しく叱ればいい」と言う人。

本当にその通りなら、チャッピーはもうとっくに、素晴らしいお利口さんになってるはずだよ。


チャッピーは今まで、他の子の何倍も叱られて、怒られてきた。


「褒めて育てる」を目指して、私なりに精一杯の努力や工夫をしてきた。


それでも、全然叱らない、怒らないなんて無理だ。

そのくらい、次から次と問題行動を起こす。

一緒に生活していると、イライラを通り越して、気が狂いそうになる。


我慢出来ずに、親がブチ切れてしまう。


叱ると怒るは別のものだけれど、おそらく「厳しく叱れ論者」のお望み通りの接し方は、しょっちゅうやっていますよ。


それで言う事聞くか?

聞かないよ。


余計パニック起こして収集つかなくなるか、さらに反抗的な態度とってくるよ。

障害のせいで出来ないことがある。

厳しく叱ったからといって出来るわけじゃない。

「整理整頓しろ!」
「好き嫌いせず食べろ!」
「チョロチョロ動かずじっとしていろ!」
「順番を守れ!」


チャッピーだって、わかっていても出来なくて、困ってるんだ。


何の理解もサポートもせず、ただ強く叱ったり、ましてや体罰や暴言で「いい子」になるなら誰も苦労しないよ。


チャッピーみたいな子は、「絶対に叱らない」と思って育てるくらいでちょうどいいと思っている。



褒めて育てるばかりじゃ、打たれ弱い子にならないか。

褒められてばかりいたら、勘違いした大人にならないか。



そんな心配は無用。


あまりにも問題行動が多すぎて、どうしたって我慢出来ずに叱ってしまうから。


これから生きていく中で、他の子よりも何十倍も叱られて、何十倍も失敗を繰り返して、

「自分はどうしてみんなと同じように出来ないんだろう」

という劣等感とずーっと付き合っていかねばならないんだから。


せめて親くらいは、たくさん褒めて、たくさん笑って、出来ないことはいっしょに方法を考えて、細かいことは目をつむって、時にはただじーっと待って、そして適度にあきらめる。

そのくらいの姿勢でちょうどいいと思う。


そう思っていても、イライラしてキツく叱ってしまうことも怒鳴ってしまうこともたくさんあるから、せめて出来る時だけでも。



何にも知らない通りすがりの人に「甘過ぎる」だの「もっと厳しく」だの「自分の子供があんなことしたらオレなら絶対ぶん殴るけどな」とか言われても、ガン無視です。


ひたすら厳しくぶん殴って育てた結果、チャッピーがどんな大人になったとしても、そいつらは何の責任もとってくれない。

しょせんただの通りすがり。


一緒に汗流してくれるわけでもなく、手を貸してくれるでもなく、遠くから口だけ出してくる外野の意見は無視してオッケー。



チャッピーによく似た子供が、ひたすら厳しく否定と体罰の中で育った結果、立派な社会不適合者になったのを、私はこの目で見てきたぞ。


兄。


時々、部屋で一人で泣いていたのを知っている。

あと30年遅くこの世に産まれていたら、彼はもうちょっと違う人生を生きられたかもしれないと思う。


チャッピーに同じ思いはさせたくない。






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