11月28日、バチカンでの一般謁見中に起きたあるハプニングに対するローマ法王の神対応が今世界中で称賛されています。


突然、壇上に男の子が乱入!


その日、大勢の信者たちに向けてローマ法王が説教している最中に、自閉症の6歳の男の子が壇上に登って遊び始めました。

衛兵の手を引っ張ったり、ローマ法王の周りを楽しそうに歩き回る男の子。

どうやら男の子は、法王と遊ぶために母親の手を逃れ、壇上に登ってしまったそうです。

当然、母親も慌てて壇上に行き「この子は自閉症で言葉が不自由だ」ということを法王に伝え謝罪し、すぐにこの子を連れ戻そうとしました。


その時、ローマ法王は…


すると法王は、男の子を好きにさせておくように母親に伝え、信者たちにこう言ったそうです。



「彼は自由だ。われわれは皆、神の前で自由であるべきだ」

「この子は話すことができない。口がきけない」

「だが彼は意思を伝え、自らを表現する方法を知っている」

「それだけではない。彼は自由だ。その自由に手に負えない面はあっても、自由なのだ」

「われわれは皆、自らに問うべきだ。自分が神の前で同じだけ自由でいるか、と。われわれは皆、子供が父の前にいる子供と同じように、神の前で自由であるべきなのだ」

…と!!

そして最後に

「この子が話せるよう、ご加護を願おう」

と呼びかけると、約7000人の信者から喝采がわき起こったそうです。



ローマ法王かっけぇぇぇぇえぇぇぇぇえ!!!!

惚れてまうやろ!!!!


これがもし日本なら…


これ、もし日本の都会の通勤ラッシュ時の駅の構内だったらどうでしょう。

血走った眼のリーマンが「ちっ!!」って舌打ちしながら足早に通り過ぎ、その後電車の中でツイッターに

「朝っぱらからうるせ―ガキが駅の中で走り回ってて邪魔なんだよ。最近の親はろくに躾もできないバカばっかりだからな。躾のなってないサルは公共の場に連れてくるな」

とか投稿して、それに乗っかったアホが次々といいねとリツィートボタンを押し、

「躾のなってない猿ワロタwww」

とか

「ガイジワロタwww」

とかの殺伐としたリプが連なり、その結果どんどん日本の少子化に拍車がかかる上、

障害のある子の親はますます外出しづらくなって家にこもりがちになって精神病んでいくんですよね。

(想像膨らませ過ぎでスミマセン)



ほんと、日本人がみんなローマ法王みたいだったら、どんなに子育てしやすい社会になることか。
(障害ある無しに関わらず)

この男の子のお母さんも、すごく救われた気持ちになったでしょうね。

きっと外出の度に数々の苦労や困難があったはずです。

これが「神聖な一般謁見の場に制御不能な障害児を連れてくるな」とかバッシングされるような国じゃなくて良かったです。


あえてローマ法王に注文をつけるなら


ただ、ひとつだけローマ法王に注文をつけるとしたら、(←お前は何様だ)

「この子が話せるよう、ご加護を願おう」

よりも、

「たとえ話すことが出来なくても、この子そのままで素晴らしいのだ」

と言ってくれたらもっと嬉しかったです。

うちの長女も自閉症スペクトラムで「空気を読む」ことが出来ません。

成長し、経験の積み重ねやマニュアル的な学習から

「空気読めてる風の振る舞い」

は出来るようになるかもしれませんが、おそらく一生

「定型発達者と同じように空気を読む」

ことは不可能でしょう。

それなのに、第三者に

「空気が読めるようになるといいですね」

と言われたら、仮に相手の方は善意や応援の気持ちでかけてくれた言葉だとしても、ちょっと複雑な気持ちになると思います。

なんだか

「空気が読めないことは悪いことです。空気が読めないままでいるのは不幸なことです」

と、ありのままの長女を否定されているような気持ちになってしまうからです。

(努力ではどうにもならないことなので)


ただこれがもし、この男の子がちょうど今言語訓練を頑張っている最中で、

もうちょっとで話せるようになるかも!!

という状態だったら、「話せるようになるよう願います」という言葉はとても嬉しいはずです(*^_^*)

(あくまでも私の個人的な考えです。人それぞれ感じ方は違うと思います)



最後に私のような愚民がローマ法王に注文つけてしまったことをどうかお許し下さい。
(本当にお許し下さい…)

何はともあれ、すごく優しい気持ちになれたニュースでした。この空気が世界中に拡がって欲しいです(*^_^*)




ローマ法王かっけぇな!!ボタンです。
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