うちのチャッピー(長女)、バリバリの聴覚過敏ガールでございます。
成長とともに少しずつ耐性がついてきて我慢できる音も増えてきましたが、未だにイヤーマフは生活必需品ですね。
学校でも、音楽と体育の授業がある日はイヤーマフを持っていきます。
(チャッピーも愛用しているぺルターのイヤーマフ。装着感が良くてオススメです!)
定番ですが、デパートなどのトイレに設置されているエアータオル(ハンドドライヤー)の音は今でも苦手です。
外出先のトイレに入る度に
「ブオーンしない?ブオーンしない?」
と怯えています。
(以前、イヤーマフつけて入ることをチャッピーに提案してみたものの「大丈夫。いらない」と何故か拒否されました)
すいていて誰もいない時はラッキーなのですが、誰かが手洗い後にエアータオルを使おうものなら断固耳ふさぎ!!で固まってしまい、音がおさまり落ち着くまで次の動作に移れません。
(ちなみに外出先のトイレはまだ親の付き添いが必要です。家や学校など慣れた場所なら問題ないのですが、慣れない場所のトイレは鍵のかけ方や水の流し方などが統一されていないため、一緒に個室に入ってその都度使い方を教えています)
今日も久しぶりに家族揃って子供たちの靴等を買いにお出かけしたのですが、そのショッピングモールのトイレでも色々と困ったことがありまして。
まず、便座に座った瞬間に自動的に流れ出す「音姫」の音にビビって耳ふさぎして固まるチャッピー。
…しかし短時間で「これはまぁなんとか我慢できる音かな」と悟ったチャッピーはその後無事にウンパッパを出し終え、Siriを拭き終え、流し終え、
ご機嫌で個室を出て手洗いに向かいました。
ここまでは良かったんです。家からずっとご機嫌だったんです。いい調子だったんです。
いつも外出時は「今日はチャッピーがパニック起こしたり不機嫌になって暴走したりしませんように」と祈りながら、親も内心神経ピリピリさせながら一瞬も目を離せないのですんげーすんげー疲れます。
(もっと小さい時に比べたらかなり楽になりましたが…)
今日こそはずっと親子ニコニコで外出を楽しみたい、という願いもむなしく、突然鳴り響いたエアータオルの音!!
チャッピー、手洗いを中断し耳ふさぎ!!断固耳ふさぎ!!
エアータオルを使い終わった女性が出ていき、トイレには私とチャッピー二人きりになりました。
「ほら、もう誰もいないからブオーン鳴らないよ。ウンコしたからハンドソープつけてきれいに手を洗おうね」
と私が洗い直しを促しても「やだー!!」と仏頂面で拒否するチャッピー。はい、なんかもう不穏な空気がビンビンに張りつめてきましたよ。
それでもなんとか説得して手洗いを再開させましたが、センサーで水が出るタイプの水道。なかなかセンサーが反応せず、水が出たり止まったりで全然洗い終わらない。
その間にみるみる機嫌が悪くなっていくチャッピー。
最終的に私がチャッピーの手をつかんで手伝いながらなんとか洗い終えたものの、その時にズボンに水がかかって少しだけ濡れてしまったのです。
不運にも、そのことがチャッピーの地雷を踏んでしまいました。
「濡れたー!!ズボン濡れたー!!」
「ふんぬー!!!」
と地団駄踏みながら怒り狂うチャッピー。
「このくらいならチャッピーの情熱ですぐに乾くから大丈夫だよ。ほら、パパ(夫)とチュッパ(次女)が待ってるから行こう」
となだめてもムダ。
「ふー!!ふー!!」と怒り狂うチャッピーの手を引いてなんとかトイレから脱出しましたが、その後もしばらく超激おこプンプン丸状態がしばらく続き…
その後なんとか落ち着いてご機嫌チャッピーに戻りましたが、それまでは正直「我が子ながら一緒に歩くの恥ずかしいぞ」状態でした…まぁいつものことなんで慣れましたけどね(^_^;)
(昔に比べればかなりマシになったし)
なんか微妙に話が脱線しましたが、とにかく何が言いたいかというと、
エアータオルさえなければ聴覚過敏者もお出かけ先で安心してトイレに入れるのにー!!!!
ってことなんですよ。
まぁチャッピーも毎回エアータオルでパニックを起こすわけではありませんし、たいていは耳ふさぎで我慢してなんとか用を足せます。
(それに今日の件に関しては、イヤーマフを使用しなかったことや私が無理にしっかり手を洗わせようとこだわり過ぎたことも原因だったかもな~と思います)
別に「エアータオルを使うな!!今すぐ撤去せよ!!」なんて極端な話、本気で言っているわけではないのですが、
「世の中にはエアータオルの音が怖くて安心してトイレに入れない人も、少数ですがいるんですよ」
ということを、世間の人々やトイレの設計者にもちょっぴり、知ってもらえたら嬉しいな~と…
(しかもエアータオルは衛生的に問題だという説もあるじゃないですか!)
…あぁ…憎い…こいつさえ…こいつさえ無ければ…
あと、知的障害者のことを考えるとトイレの水洗のボタン等はパッと見でわかりやすくするとか(最近どこ押せば水出るの?って迷うような複雑なやつありますよね)
使い方の説明書きなんかも、小学校低学年でも読めるくらいの文章やひらがなでわかりやすく書いてくれると嬉しいな~とか思ったり。
身体障害者のためのバリアフリーは昔に比べたら進んできたような気もしますが(まだまだ足りないとは思いますけどね)
同時に、見た目で分かりにくい障害(発達障害、知的障害、色覚障害、などなど)のある人々のためのバリアフリーも、少しずつ広がっていけばいいな、と思います。
みんなが100%満足できる世界なんて無理なのはわかっているんですけどね…
思えばチャッピーが赤ちゃんの頃、
何故か外出先のトイレで激しく泣いて暴れて私が用を足せなかったのも、
今考えるとエアータオルの音が原因だったのかも知れませんね。
当時は自閉症の知識なんてほとんど無かった私は、チャッピー抱っこしたままエアータオル使ったりもしてましたからね…
気づいてあげられなくてごめんよ、チャッピー(T_T)
今では耳ふさぎでトイレに入れるチャッピーも、もっと小さい時はエアータオルが怖くてトイレに入ることすら出来ない時期もありました。
そういうこともあってから、私は外出先のトイレでエアータオルを使わなくなりました。特にチビッコが近くにいる時は、絶対に使いません。ハンカチ忘れた時はさりげなく服で拭きます(笑)
無駄な配慮かも知れませんが、もしかしてお仲間である可能性もあると思って。
こんな面白ハンカチでさりげなく手を拭けばシャイなあなたもたちまち人気者に☆
チャッピーには当分は念のため、エアータオルのあるトイレにはイヤーマフをつけさせて入ることにします(^_^)
※小さい頃エアータオルの音が苦手で外出時のトイレで苦労した自閉っ子が、
中学生くらいになったら自分でエアータオルを使えるくらい平気になったという話も聞いたことがあるので、
チャッピーもそうなれたらいいな、とちょっぴり期待しています。
水洗トイレのボタンだと思って気軽に押していただけるとめったくそ嬉しいです☆
(私のクソみたいな文章が渦巻きながらキレイさっぱり流れていきますよ!)
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